山や草むらでの野外活動の際は、マダニに注意しましょう。
春から秋にかけてキャンプ、ハイキング、農作業など、山や草むらで活動する機会が多くなる季節です。
野山に生息するマダニに咬まれることで、日本紅斑熱、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、ダニ媒介脳炎、つつが虫病、ライム病などに感染することがあります。
重症熱性血小板減少症候群は、海外においてはヒトからヒトへの感染が複数報告されています。2013年に初めて患者が報告されて以降、ヒトからヒトへの感染は確認されていませんでしたが、この度国内で初めてヒトからヒト(患者から医療従事者)への感染事例がありました。
町内では毎年、日本紅斑熱が確認されています。県内でも重症熱性血小板減少症候群が確認されました。今後、山林での作業や農作業が増え、病原体を保有する蚊やダニに刺されたり、咬まれたりすることが発生しやすい時期となりますので、注意を払ってください。
また、稀な事例ではありますが、ウイルスを保持しているマダニに咬まれた犬や猫がSFTSにかかる事例や、SFTSに感染した犬や猫から人へ感染する事例があります。人もペットもマダニに咬まれないようにするとともに、ペットを取り扱う場合は体調に注意し、体調不良があればすぐに病院に行くようにしましょう。
ペットを飼っている方は次のことに注意しましょう
●ペットがダニに咬まれないよう、ダニの駆虫薬を定期的に投与しましょう。
●ペットに付着しているダニは適切に駆除しましょう。
●ペットが体調不良の際は、直ちに動物病院を受診しましょう。
●体調不良のペットを触る場合は、手袋を着用し、ペットに咬まれないように注意しましょう。
●SFTSを含めた動物由来感染症の感染を防ぐため、ペットとの過度な触れ合いは控えましょう。
●飼い主が体に不調を感じたら、早めに医療機関を受診しましょう。受診する際は、ペットの飼育状況やペットの健康状態についても医師に伝えてください。
ダニ媒介感染症(厚生労働省)
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