たばこの害
 
 たばこの煙の正体

             たばこの煙には、約5,300種類の化学物質が含まれ、その中には約70種類の発がん性物質が含まれています。これらの物質はのど、肺などたばこの煙に直接触れる場所だけでなく、血液を通じて全身に運ばれ、がん、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、虚血性心疾患、脳卒中などの多くの病気の原因となります。

            また、たばこの煙に含まれるニコチンは、依存性を高める化学物質で、使用をやめる困難さや離脱症状の厳しさは麻薬と同等です。

            たばこの煙には、喫煙者が直接口から吸いこむ主流煙とたばこの先から出る副流煙があり、副流煙には発がん性物質やニコチン、一酸化炭素などの有害物質が主流煙の数倍も含まれています。

             世界では、能動喫煙(喫煙者による喫煙)が約500万人、受動喫煙(喫煙者のまわりの人の喫煙)が約60万人と報告されています。

             日本人の年間死亡者(肺がん、虚血性心疾患、および脳卒中による死亡)のうち、能動喫煙が約13万人、受動喫煙が約1万5千人と推計されています。

            (引用:厚生労働省「喫煙と健康 喫煙の健康影響に関する検討会報告書」概要 第2章 たばこの健康影響)

もっと詳しく知りたい方は、
たばこと健康に関する情報(厚生労働省)
たばことがん(国立がん研究センター)

受動喫煙防止対策

 受動喫煙とは、室内又はこれに準ずる環境において、他人のたばこの煙を吸わされること、他人のタバコの煙を吸いこんでしまうことです。受動喫煙があると、タバコを吸わない人の体内からもタバコの煙の成分が検出されます。

 「健康増進法の一部を改正する法律」は、2018718日に成立し、25日に公布され、一定場所以外での喫煙を禁止するものです。
 施設の類型に応じて、段階的に施行され、
202041日から全面施行されます。

【改正の趣旨】

             望まない受動喫煙の防止を図るため、多数の者が利用する施設等の区分に応じ、当該施設等の一定の場所を除き喫煙を禁止するとともに、当該施設等の管理について権原を有する者が講ずべき措置等について定めています。

            ⑴「望まない受動喫煙」をなくす

            ⑵受動喫煙による健康影響が大きい子ども、患者等に特に配慮

            ⑶施設の類型・場所ごとに対策を実施

  詳しく知りたい方は、健康増進法を一部改正する法律(厚生労働省)

 

 岩美町では、改正法をうけて、町が所有する公共施設で、役場庁舎をはじめ多数の者が利用する施設を
平成31年41日から敷地内禁煙(一部建物内禁煙あり)になりました。

 *たばこには、新型たばこ(加熱式・電子たばこ)も含みます。

 
 対象となる主な施設

 【敷地内禁煙】

 役場庁舎、すこやかセンター、保育所、小学校、中学校、文化センター、ふれ愛センター、旧保健センター、就業改善センター、観光会館、渚交流館、たきさん温泉、町民体育館、町民グランド、中央公民館、地区公民館、地区社会体育施設など。

 *:すでに敷地内禁煙となっている施設

 【建物内禁煙】

  道の駅「きなんせ岩美」、アルマーレ、公衆トイレ。

  参考:鳥取県受動喫煙対策
 

禁煙支援

 禁煙できないのは意思が弱いから?そうではなく、ニコチン依存症という病気だからです。タバコをやめたいのに、やめられない・・・そんなときは、禁煙外来をおすすめします!

 禁煙外来とは、「ニコチン依存症」を治療する外来です。医師や看護師のサポートを受けながら、禁煙に取り組めます。

    鳥取県禁煙指導医・講演医一覧(鳥取県医師会)

 5月31日は世界禁煙デーです
 
 世界禁煙デーは、たばこを吸わないことが一般的な社会習慣となるよう、様々な対策を講ずるべきであるという世界保健機関(WHO)の決議により、平成元年から531日と定められました。

 世界禁煙デー(531日)から一週間(66日まで)を禁煙週間と定め、禁煙を呼びかける取り組みをしています。

 
 世界禁煙デーの取り組み(厚生労働省)