毎年(乳がん検診は2年に1回)がん検診を受けましょう! 


 岩美町でも、町民の死因第1位は「がん」によるものです。

 がんは、自覚症状が現れることなく進行する場合が多く、検診を受けることで、がんの早期発見・早期治療につなげることができます。がん検診で実施する検査は、集団の死亡率を減少させるために有効であると科学的に証明された検査です。時間がないから・精密検査になるのが怖いからと検診を後回しにするのではなく、町が実施する検診を皆様の健康づくりにお役立てください。

 受診できる期間は 6月~2月 です。

 感染症等の感染症の流行により、集団健診・医療機関健診ともに、中止や延期になる場合があります。

 また、医療機関によっては予約状況や診療体制により、ご希望に添えない場合があります。

  受診機会を逃さないためにも、計画的に受診されることをお勧めします。

 

 医療機関健診と休日健診は予約が必要です。

 

 なお、現在がんや前がん病変で治療中の場合はそのがん検診の対象外です。

 がん検診の再開時期については治療終了後に主治医とご相談ください。

 「要精密検査」「再検査」という判定の場合は、必ず検査を受けてください。

 精密検査を受けることが困難であると予想される場合は、がん検診を受ける前に主治医に相談してください。

 自覚症状がある場合は検診ではなく医療機関を受診し、必要な検査を受けてください。

 

 次の方には、オレンジ色の封筒で5月末に受診券を送付します。

(年齢は、令和8年3月31日現在)

 ●40歳以上の方 (胃がん検診、肺がん検診、大腸がん検診、偶数年齢の女性は乳がん検診)

   +20歳以上の女性(子宮がん検診)
   +20歳~70歳の5歳刻みの方(歯周疾患検診)

 

 受診券の届かない方で検診を希望される方は、健康福祉課にご相談ください。

 なお、特定健診については住民生活課にご相談ください。
 ただし、職場などで同じ内容の健診を受けることのできる方は除きます。

 

がん検診のメリット

 がん検診の主なメリットは、標的とするがんによる死亡を防ぐことです。そのほか、早期発見により治療が軽度で済むこと、本当にがんがない人が検診で「異常なし」と診断されることで安心して生活できることもメリットです。子宮頸がん検診と大腸がん検診では、がんだけではなく、がんになる前の病変も見つけて治療することにより、がんになることを防ぎます。また、その結果としてがんで亡くなることを防ぎます。

がん検診のデメリット

実際にはがんがあるのに、精密検査が不要と判定されることがあります。(偽陰性)その結果、がんの治療が遅れます。がんは発生してから一定の大きさになるまでは発見できませんので、1回の検診で確実に見つかるとは限りません。そのため、がん検診は1回だけではなく、適切な間隔で定期的に受け続けることが大事です。

実際にはがんがないのに、がんの疑いあり(精密検査が必要)と判定されることがあります。(偽陽性)それにより、本来受ける必要のない精密検査(医療行為)で心身に負担がかかります。また、精密検査で問題ないことが判明するまで、不安な日々を過ごすことになります。がん検診の仕組みは、まずがんの疑いがある人(精密検査が必要な人)を広く拾い上げ、その中からがんがある人を診断するシステムですので、偽陽性をゼロにすることはできません。

検診や精密検査での医療行為により出血や偶発的事象が起こる場合があります。

 

直近(令和5年)のがんによる死亡数が多い部位

   1位   2位   3位   4位   5位 

男性

  肺   大腸    胃   膵臓   肝臓 
 女性  大腸    肺   膵臓   乳房    胃 
 男女計   肺   大腸   膵臓    胃   肝臓 

 

 

 

 

 

 

子宮頸部がんの死亡率は上位5位には入っていませんが、子宮頸部がんになる人は比較的多く、また近年増加傾向にあります。

 

 

胃がん検診
大腸がん検診
肺がん検診
子宮がん検診
乳がん検診
肝炎ウイルス検査
骨粗鬆症検診
歯周疾患検診

 

健診結果で、『要精検』『要治療』が届いたら

          必ず医療機関を受診してください。


 ●医療機関を受診される場合には、以下のものをご持参ください。
  (1)健診結果票
  (2)紹介状
  (3)保険証
  (4)診察券(お持ちであれば)
  (5)お薬を飲まれている方はお薬手帳
 
 ●各種がん検診精密検査医療機関は、鳥取県健康対策協議会ホームページでご確認ください。

 

◇精密検査結果は、精密検査実施期間から岩美町へ報告することとなっています。これは個人情報保護法の例外事項として認められており、精密検査結果は、市区町村やがん検診実施機関に対して提供できることとなっています。

 

◇精密検査の際に検査に活用するため、精密検査医療機関からがん検診を受けた医療機関等にレントゲン写真などの健診データを借用する場合があります。

 

胃がん検診
●対象者

 令和8年3月31日現在の年齢が40歳以上の方
 (ただし、職場などで同じ内容の検診を受けることのできる方は除きます。)

●内容
 ◇個別検診

  医療機関で、問診と内視鏡検査(胃カメラ)を実施します。

 ◇集団検診

  問診と胃部エックス線検査(胃バリウム)。検診車が各地区公民館等に出かけて実施します。

 

胃部レントゲン検査:検査前日の午後9時以降は絶飲食とし、発泡剤とバリウムを飲みレントゲン検査を行います。

          検査中は、体の向きをいろいろ変える必要があります。

                             検査終了後、下剤を内服しても検査当日の夜までに排便がない場合は、

                             医療機関を受診してください。

胃内視鏡検査 :検査当日の朝は絶食です。先端にカメラのついたチューブを口または鼻から挿入して検査します。

        必要に応じて、胃の粘膜の一部を採取し、組織検査をする場合もあります。内視鏡検査の結果、

        処置が必要な場合など、保険診療扱いになる可能性があります。

●自己負担金
 ◇個別検診

  2,000円

 ◇集団検診

  無料

●検診実施機関
  ◇個別検診実施医療機関一覧

  

 ◇集団検診実施日程

 

●要精密検査となった場合

◇胃部レントゲン検査を受け、要精密検査になった場合、胃内視鏡検査を受けます。

◇胃内視鏡を受けた場合も、胃内視鏡の再検査や胃の粘膜や組織の一部を切り取って調べる検査が必要な場合があります。

 

 

大腸がん検診
●対象者

 令和8年3月31日現在の年齢が40歳以上の方
 (ただし、職場などで同じ内容の検診を受けることのできる方は除きます。)

●内容

 ◇個別検診
 医療機関で、問診、便潜血検査(2日法)の検体配布を実施します。後日、受診された

 医療機関に検体を提出。
 ◇集団検診
 問診、便潜血検査(2日法)の検体配布を実施します。後日指定場所へ検体を提出。

●自己負担金

 ◇個別検診
 無料
 ◇集団検診
 無料

●検診実施機関

 ◇個別検診実施医療機関一覧
 

 ◇集団検診実施日程

 

●要精密検査となった場合

便潜血検査で要精密検査となった場合は、全大腸内視鏡検査を受けます。便潜血検査の再検査は不適切です。

 全大腸内視鏡検査が困難な場合は、S状結腸内視鏡検査と注腸エックス線検査を併用する場合があります。

 

◇大腸内視鏡検査では、前日夜から下剤等を服用し、腸内を空にした後、先端にカメラのついたチューブを肛門から

 挿入します。必要な場合は、大腸の粘膜や組織の一部を切除し、検査します。


肺がん検診
●対象者

 令和8年3月31日現在の年齢が40歳以上の方。
 *65歳以上の方は結核健康診断を含みます。
 (ただし、職場などで同じ内容の検診を受けることのできる方は除きます。)
 
 たんの検査の対象者は、次に該当する方です。

 50歳以上で喫煙指数(1日本数かける年数)が600以上の方(元喫煙者を含む。)

●内容

 ◇個別検診
 医療機関で、問診、胸部エックス線撮影。必要な方は、喀痰検査を実施します。
 ◇集団検診
 問診、胸部エックス線撮影。必要な方は、喀痰検査を実施。検診車が各地区公民館 等に出かけて実施します。

●自己負担金

 ◇個別検診
 無料
 ◇集団検診
 無料

●検診実施機関

 ◇個別検診実施医療機関一覧
 

 ◇集団検診実施日程

 

●要精密検査となった場合

◇要精密検査となった場合、CT検査や気管支鏡検査等を受けます。

 喀痰検査で要精密検査となった場合、再度喀痰検査を行うことは不適切です。

 

◇CT検査はX線を使って体の断面を撮影する検査です。

◇気管支鏡検査は、先端にカメラのついた細いチューブを口、または鼻から挿入し、気管支を観察します。

 必要な場合は、組織の一部を切除し、検査をします。

 

肺がんで亡くなるリスクは、たばこを吸わない人に比べて、たばこを吸う人は日本人男性では約5倍、女性では約4倍高く

 なり、たばこを吸う年数、本数が多いほど肺がんになりやすいという研究結果が出ています。

 たばこは喫煙者本人のみならず、周りの人(受動喫煙者)の肺がんリスクもあげてしまいます。

 禁煙によってご自身と周りの人の健康な肺を守りましょう。

 

子宮がん検診
●対象者

 令和8年3月31日現在の年齢が20歳以上の女性
 (ただし、職場などで同じ内容の検診を受けることのできるかたは除きます。)

●内容

 ◇個別検診
 医療機関で、問診、視診、子宮頸部細胞診を実施します。
 ◇集団検診
 問診、視診、子宮頸部細胞診を検診車が各地区公民館等に出かけて実施します。

●自己負担金

 ◇個別検診
 無料
 ◇集団検診
 無料

●実施機関

 ◇個別検診実施医療機関一覧
 

 ◇集団検診実施日程

要精密検査となった場合

子宮頸部の細胞・組織を一部切除する検査や、HPV検査(ヒトパピローマウイルスの感染について調べる検査)などをします。

乳がん検診
●対象者

 令和8年3月31日現在の年齢が40歳以上の偶数年齢の女性
 (ただし、職場などで同じ内容の検診を受けることのできる方は除きます。
  また、安全確保のため、豊胸手術、VPシャント等やペースメーカーを装着
  している方は、原則として受けられません。)

●内容

 ◇個別検診
 医療機関で、問診、マンモグラフィ(乳房エックス線検査)を実施します。
 ◇集団検診
 問診、マンモグラフィ(乳房エックス線検査)を検診車で実施します。

●自己負担金

 ◇個別検診
 無料
 ◇集団検診
 無料

●検診実施機関
   ◇個別検診実施医療機関一覧
 

 ◇集団検診実施日程

 

●要精密検査となった場合

視触診、マンモグラフィー検査の追加撮影、超音波検査などを受けます。場合によっては乳房の一部の組織を切除し、検査することもあります。

 

●乳がんの早期発見するために、大切な習慣「ブレスト・アウェアネス」のすすめ 

 ~乳がん検診対象年齢の方も、まだ検診対象年齢ではない方も、未来の自分への思いやり~

 乳がんを早期発見するためには、日ごろから自分の乳房に関心を持ち、意識しながら生活することが大切です。

 『ブレスト・アウェアネス(乳房を意識する生活習慣)(←ここをクリック)』

  ●見て、触って自分の乳房の状態を知る。

  ●しこりや乳頭分泌など、乳房の変化に早く気づく。

  ●乳房の変化に気づいたら、すぐに医療機関へ行く。

  ●定期的に乳がん検診を受診する。(40歳以上の女性、2年に1回)

 

  ●自分で見て、触って乳がんセルフチェック‼

   普段の自分の乳房の状態を知らなければ、変化に早く気づくことが難しくなります。変化に気づくために、

   普段から自分の乳房をチェックしてみましょう。乳がんを見つけようと思う必要はありません。普段と変わり

   がないかを確認することが大切です。

   『 乳がんセルフチェック法 (←ここをクリック)』


 
肝炎ウイルス診査
●対象者

 令和8年3月31日現在の年齢が40歳以上で、過去に岩美町や鳥取県事業で受診したことのない方。
 この検査をすでに受けたことのある方は、対象にはなりません。

●内容

◇個別検診
 町実施の人間ドックで、問診、採血(B型、C型肝炎ウイルス検査)を実施します。
◇集団検診
 問診、採血(B型、C型肝炎ウイルス検査)を検診車が各地区公民館等に出かけて実施します。

●自己負担金

 無料

●検診実施機関

   
 ◇集団検診実施日程


●肝炎ウイルス検査で陽性となったかたへ

 肝臓の状態を「精密検査登録医療機関」で定期的に検査することをお勧めします。
 また、B型肝炎ウイルス感染者の救済のための特別措置法が施行されており、対象者のかたには、法に基づく給付金等が支給されます。詳しくは、厚生労働省ホームぺージをご覧ください。

 健康指導対象者となった場合には、精密検査の結果把握や定期検査の勧奨を行います。

 

骨粗鬆症検診
●対象者

 令和8年3月31日時点で40・45・50・55・60・65・70歳になる女性

●内容

 ◇集団検診
 踵(かかと)骨超音波測定法を実施します。

●自己負担金

 無料

●検診実施機関 
 ◇集団検診実施日程
歯周疾患検診
●対象者

 令和8年3月31日時点でに20・25・30・35・40・45・50・55・60・65・70歳になる方で、
 受診を希望される方。

●内容

 東部地区歯科医師会に所属している歯科医療機関で、問診、歯周組織検査を実施します。

●自己負担金

 無料

●検診実施機関

 東部地区歯科医師会に所属している歯科医療機関。

検診実施医療機関一覧

●歯周病とは

 歯周病は、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で、感染症です。

 歯と歯肉の境目(歯肉溝)の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が停滞し(歯垢の蓄積)歯肉の辺縁が「炎症」を帯びて赤くなったり、腫れたりします(痛みはほとんどの場合ありません)。

 そして、進行すると歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の境目が深くなり、歯を支える土台(歯槽骨)が溶けて歯が動くようになり、最後は抜歯をしなければいけなくなってしまいます。