令和6年4月より、帯状疱疹ワクチンの費用助成を行います。
予防接種法に基づかない任意の予防接種となりますので、かかりつけ医師等にご相談のうえ、予防接種による効果や副反応等十分にご理解いただいたうえで、接種の判断をしてください。
帯状疱疹とは
帯状疱疹は、多くの人が子どもの時に感染する水ぼうそうのウイルスが原因で起こります。治った後もこのウイルスは神経節に潜んでいるため、ストレスや過労、病気、加齢など免疫力が低下した際に、再び活性化して帯状疱疹を発症します。発症すると、体の片側の一部にピリピリとした痛みがあらわれ、その部分に赤い発疹が出てきます。日本では、80歳までに約3人に1人が発症するといわれており、皮膚症状が治った後も、50歳以上の約2割の方に帯状疱疹後神経痛(PHN)と呼ばれる長い痛みが続くことがあります。
対象者
50歳以上の岩美町民の方
(不活化ワクチンを18歳以上の方で接種できる場合がありますが、この助成の対象にはなりません。)
ワクチンの種類・費用について
帯状疱疹ワクチンは2種類あり、接種方法や回数等に違いがあります。
助成制度の利用はどちらかのワクチンで生涯に1度限りとなりますのでご注意ください。
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生ワクチン(ビケン) |
不活化ワクチン(シングリックス) |
接種回数 |
1回 |
2回
(2回目は1回目の接種から原則2か月後、
遅くとも6か月後までに接種する)
例外として、医師と相談のうえ、1か月に短縮できる場合があります
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接種方法 |
皮下注射 |
筋肉内注射 |
有効性 |
50~59歳:69.8%
60~69歳:64%
70~79歳:41%
80歳以上:18% ※1
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50~59歳:96.6%
60~69歳:97.4%
70~79歳:91.3%
80歳以上:91.4% ※2
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予防効果 |
5~7年程度 ※1 |
10年以上
(11年目以降は延長試験を実施中) ※2
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副反応 |
◆頻度10%以上の副反応
発赤(44.0%)、そう痒感(27.4%)、
熱感(18.5%)、腫脹(17.0%)、
疼痛(14.7%)、硬結(13.5%)
◆重大な副反応(いずれも頻度不明)
アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、
無菌性髄膜炎 ※3
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◆ 頻度10%以上の副反応
疼痛(79.1%)、発赤(37.4%)、腫脹
(24.2%)、筋肉痛(36.9%)、疲労(34.6%)
、頭痛(28.3%)、悪寒(21.4%)、発熱
(16.7%)、胃腸症状(12.0%)
◆重大な副反応(いずれも頻度不明)
ショック・アナフィラキシー ※3
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接種費用 |
10,000円程度 |
1回あたり20,000~25,000円程度 |
費用助成 |
5,000円 |
1回あたり10,000円 |
◎接種費用は医療機関によって異なります。
<引用文献>
※1 ZostavaxのSPS・STPS・LTPS試験(50歳代はZEST試験)
国内での有効性について試験を行っていないため、本質的に同じワクチンとされているZostavaxの試験結果から引用
※2 Shingrix Zoster-006・022・049試験
※3 医薬品添付文書
費用助成方法
任意接種のため、岩美町から接種券を配布することはありません。
接種を希望される方は、本人確認のできる書類(運転免許証、マイナンバーカード等)を持って健康福祉課窓口までお越しください。
※接種をされる方は接種前に申請をお願いします。接種後の費用助成は行いません。
実施医療機関
費用助成となるのは岩美町内の医療機関(岩美病院・藤田医院・おくだクリニック)のみです。
町外の医療機関で接種しても費用助成の対象にはなりませんのでご注意ください。
健康被害救済制度について
予防接種の副反応による健康被害は、極めて稀ですが、不可避的に生ずるものですので、接種に係る過失の有無にかかわらず、予防接種と健康被害との因果関係が認定された方を迅速に救済するものです。
予防接種健康被害救済制度について(厚生労働省)
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