山陰海岸国立公園/さんいんかいがんこくりつこうえん

山陰海岸国立公園は、京都府京丹後市の網野海岸から鳥取市の鳥取砂丘までの延長75キロメートルにもおよぶ海岸線を中心に指定された公園です。
美しい海岸景観が特徴で、様々な海食地形を見ることができます。

地質

周辺の地質は、安山岩・玄武岩・流紋岩などの火山岩類とその砕屑物(さいせつぶつ)である凝灰角礫岩(ぎょうかいかくれきがん)などを主とし、一部の地域では、花崗岩(かこうがん)など深成岩も見られることにより、「地質の公園(=ジオパーク)」「岩石美の公園」とも呼ばれています。

植生

植生は、落葉広葉樹の二次林が多く、わずかに島や岬、社寺境内のごく一部に照葉樹林からなる原生林が残されています。砂丘地帯では、コウボウムギ、ハマニガナ、ハマゴウ等の海浜植物を見ることができます。

生物

生物はニホンジカ、イノシシ、タヌキ等、洞窟などにはキクガシラコウモリ、イワツバメ等が生息しています。海の生き物では、ウミウシやアメフラシ等の軟体動物が生息しています。