岩美の花

 

唐川湿原と牧谷・又助池のカキツバタ群落では鮮やかな紫が咲き乱れ、観る人を魅了します。
この他にも、大岩駅の桜並木など四季折々、色とりどりの岩美の花が楽しめます。

唐川(からかわ)湿原のカキツバタ群落

 

標高370~400メートルの谷間に発達した中国地方の代表的湿原。東西200メートル、南北800メートルの範囲の小川や池(大沢池)に沿って大小の湿原が分布し、約100種類の湿原植物が自生しています。
最も下流に広がる画積0.6ヘクタールの主要な湿原では、5月終わりから6月初旬にかけて、濃い紫色の力キツバタが見事に咲き揃い、国の天然記念物に指定されています。この時期には県内はもとより、全国から花の愛好者でにぎわいます。

牧谷のカキツバタ群落

 

5月の中旬、唐川湿原より一足早く、牧谷の又助池(またすけいけ)の周辺には力キツバタが咲き誇ります。牧谷の力キツバタは県の自然環境保全地域の指定を受けており、野立ての「一日茶屋」も催されるなど、毎年多くの愛好者が集います。

大岩の桜並木

 

JR大岩駅の国道9号側に約1キロにわたって、見事な桜並木が連なっています。春の満開時には華やかな情緒がただよい、列車や車で行く人の目を楽しませています。
周辺の大谷平野は江戸時代に干拓されたもので、日本の田園の典型的な風景です。