介護予防のための基本チェックリスト

「基本チェックリスト」は、運動機能や口腔機能、閉じこもり、物忘れの傾向などをたずねる調査票です。調査票への回答により、ご自身のお体の状態をチェックすることで、生活習慣の改善や介護予防に取り組んでいただくものです。

基本チェックリストによる評価の結果、介護予防事業への参加が望ましいと判断された場合は、地域包括支援センターから介護予防教室の参加についてご案内します。

【対象者】
 介護保険第1号被保険者(65歳以上の方)のうち、要介護認定を受けていない方

【流れ】
 ・対象者に「基本チェックリスト」を送付します。
 ・「基本チェックリスト」が届いた方は、回答し、町へ返送します
 ・
町が「個人結果票」を送付します。
   ※結果はあくまでも目安であり、診断ではありません。
 ・評価の結果、介護予防事業への参加が望ましいと判断された場合は、
  
介護予防教室の参加についてご案内します。

【基本チェックリストの内容】
 基本チェックリストは、介護保険法に基づく国の要綱に規定された、以下の25項目からなる調査票です。回答内容をご自身で確認し、生活習慣の改善や介護予防に取り組みましょう。

No. 質問項目 回答 回答
1 バスや電車、自家用車などを利用し、1人で外出していますか 0.はい 1.いいえ
2 日用品の買い物をしていますか 0.はい 1.いいえ
3 預貯金の出し入れをしていますか 0.はい 1.いいえ
4 友人の家を訪ねていますか 0.はい 1.いいえ
5 家族や友人の相談にのっていますか 0.はい 1.いいえ
6 階段を手すりや壁をつたわらずに昇っていますか 0.はい 1.いいえ
7 いすに座った状態から何もつかまらずに立ち上がっていますか 0.はい 1.いいえ
8 15分位続けて歩いていますか 0.はい 1.いいえ
9 この1年間に転んだことがありますか 1.はい 0.いいえ
10 転倒に対する不安は大きいですか 1.はい 0.いいえ
11 6か月間で2~3キログラム以上の体重減少がありましたか 1.はい 0.いいえ
12 BMIは18.5未満ですか
BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)
1.はい 0.いいえ
13 半年前に比べて固いものが食べにくくなりましたか 1.はい 0.いいえ
14 お茶や汁物等でむせることがありますか 1.はい 0.いいえ
15 口の渇きが気になりますか 1.はい 0.いいえ
16 週に1回(30分以上)以上は外出していますか 0.はい 1.いいえ
17 昨年と比べて外出の回数が減っていますか 1.はい 0.いいえ
18 周りの人から「いつも同じ事を聞く」などの物忘れがあると言われますか 1.はい 0.いいえ
19 自分で電話番号を調べて、電話をかけることをしていますか 0.はい 1.いいえ
20 今日が何月何日かわからない時がありますか 1.はい 0.いいえ
21 (ここ2週間)毎日の生活に充実感がない 1.はい 0.いいえ
22 (ここ2週間)これまで楽しんでやれていたことが楽しめなくなった 1.はい 0.いいえ
23 (ここ2週間)以前は楽にできていたことが今ではおっくうに感じられる 1.はい 0.いいえ
24 (ここ2週間)自分が役に立つ人間だと思えない 1.はい 0.いいえ
25 (ここ2週間)わけもなく疲れたような感じがする 1.はい 0.いいえ

解説】

回答「はい」、「いいえ」の前に「0」、「1」の数字が記入されていますが、「1」だと注意が必要な項目となります。

★質問No.1~5:全般的な生活機能に関する質問

外出・買い物や人と会うのがおっくうになっていませんか?生活が不活発になると、心身が早く衰えることがあります。

★質問No.6~10:運動機能に関する質問

3個以上該当したら注意が必要です。歳をとると誰でも体は衰え、老化が仕方ないと考えられていました。しかし使わないとより筋力は衰えます。何歳になっても運動機能は維持・向上させることができます。足腰を鍛えましょう。

★質問No.11,12:栄養状態に関する質問

2個全てに該当したら注意が必要です。低栄養は心身の機能を維持できなくなり、感染症にもかかりやすくなります。エネルギー・たんぱく質を十分にとる事が大切です。

★質問No.13~15:口腔機能に関する質問

2個以上該当したら注意が必要です。低下すると低栄養・脱水・誤嚥性肺炎・窒息などの危険性があります。口の体操、手入れ等で予防できます。

★質問No.16,17:外出に関する質問

質問No.16に該当したら注意が必要です。閉じこもりがちになると心身の活動が落ち、体の機能が衰えたり、気持ちが沈んだりして、認知症・うつ状態を招くことがあります。

★質問No.18~20:物忘れ・認知症に関する質問

1個以上該当したら注意が必要です。初期の認知症の症状としてでることがあります。早期発見と対応が必要です。

★質問No.21~25:気分・うつに関する質問

2個以上該当したら注意が必要です。うつは誰でもなる可能性がありますが、特に高齢期は、配偶者や友人との別れ等、喪失感からうつ状態になる事があります。ひとりで抱え込まず、専門家へ相談することが大切です。

◎上記の点数に該当する方
 上記の点数に該当する方は、健康に関して注意が必要な可能性があります。町が行う健康相談、介護予防教室地域の集まりや趣味の活動などに参加し、健康維持や介護予防に努めましょう。